2018年5月10日木曜日

ノルマンディーで、タラソテラピー


あまり、大きな声では言えませんが、
今回、海辺のお宿に、
炊飯器を持ってきました。

毎回、ノルマンディーに来ると、
海の幸を、いただきます。
魚屋さんで、
カニだの伊勢エビを、ゆでてもらって、お宿で、いただくのです。

パンをそえて、一緒にいただくのです。

さて、今回は、
炊飯器を持ってきました。
これは、去年、日本へ里帰りした時に、手に入れたのです。
フランスの、いまいちのお米でも、
日本の炊飯器で炊けば、
かなりおいしくなる、と、ある人が、
教えてくれたからです。

私は、もともと、フランスのお米を、
おいしいと思っていたので、
あまり、変わりありませんでした。が、
その、コンパクトで、長方形の、かわいらしい形を見ているうちに、
なんとなく、
これは、トランクに入れやすい、と思ってしまいました。

それで、きのうは、魚屋さんで、
スズキを一匹、おろしてもらいました。

そして、
トランクに詰めて持ってきた、炊飯器で、ご飯をプログラミングします。
そして、夕ごはんは、
ワサビじょうゆで、スズキのお刺身!
ホカホカの、ご飯!
おみそ汁!

というのを、お宿のお部屋で、いただくのです。

魚屋さんで、
そのスズキ、生で食べられますか?と、尋ねた時、
お姉さんが、

ギョッとして、
「ええっ?」と、口ごもったので、
「あ、これは、イキが良くないのかな」と不安になりました。
が、すぐに、お店の主人が、
「大丈夫だよ」と、言ってくれたので、おろしてもらったのです。

イキが良くないのではなくて、
このお姉さんは、きっと生で食べたことがないのだと、私は想像しました。

こんなに上手に、三枚におろせて、
皮もむけるのに、
好奇心で、ちょびっと、
つまみ食いをしたこともないのかしら、と、
ふしぎに、思いました。

夫が言うには、
ここノルマンディは、
バターやクリームをたっぷり使う伝統があるから、
たぶん、スズキだって、
クリームソースでいただくんだろうね、ということです。

なるほど。

それに、
ワサビや、お醤油がなくては、
せっかくの脂ののったお刺身でも、
味が引き出せないかもしれない、と
あらためて、思いました。


けさは、風が強いです。
きのうも、おとといも、冷たい海につかりましたが、
きょうは、寒そうなので、行かないかもしれません。

ちょっとでも無理をして、冷たい海に入っていくと、
しだいに、体の芯から、あったかさが湧いてきて、
慣れてくるのです。
いったん慣れてしまえば、こっちのものです。
しばらくは、海と遊べます。
波にゆられたり、
波に、ざぶんと、やられたり。

そして、
海の幸を、あったかいご飯と、いただく。
これが、
私の、タラソテラピー(海セラピー?)です。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。


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