前から予約してありましたので、
当日お天気が良くなくても、良くても、
トランクを持って、
やってきました。
フランスのみなさんは、たいてい、
暑さ、
太陽の日差しを求めて
バカンスに出かけるようです。
私は、どちらかというと日本的に
避暑、という考え方です。
というわけで、
あまり遠くない、ノルマンディにやってきました。
天気予報は、ちょっとイマイチですが。
そのせいか、
人出はあまりありません。
涼しくて、
お日様もあまり出てきませんので、
海水浴をしようにも、ちょっと勇気がいります。
それから、
もう一つ、目的は、ヨット遊びなのです。
が、
これまたお天気と相談しながらです。
波が強すぎては、アウトです。
けれど、風がなくては、これまたアウト。
そして、
風が強すぎでは、アウトとなります。
ですので、
もし、「今」大丈夫そう、となったら、
さっさと準備をして、
ヨットを借りに出かけます。
ところが。
第1日目、なんとかいけそう、と思いましたので、
いざ、水着を着ようと思っていますと、
夫が、何やらショックを受けています。
なになに、どうしたの?と
聞けば。
水着を忘れた、ということです。
しかたないです。
街に出て、買うしかありません。
ちょうどバーゲンの時期ですので、
急いで車で、出かけます。
なかなかいいのがあります。
そして、お金を払っていますと、
お店のマダムが、
「ごめんなさいね、こんな天気で。
大丈夫かしら、
でも、楽しんでくださいね」と鼻声で言ってくれます。
おやおや、
この涼しさで、かぜをひいてしまったそうです。
それにしても、
なにも、マダムのせいではないのです。
あやまることはないと思うのですが。
そして、
レストランの人たち、
商店街の人たち、
お客さんが少なくて、がっかりだろうと思います。
私の方こそ、
お見舞いの気持ちを言いたくなります。
ヨットは、
1時間も乗っていると、
塩水に当てられて、こごえてきます。
波がバシャバシャと顔に当たったりすると、
いくらウェットスーツを着ていても、
体の芯が冷えてくるのです。
お宿に戻って、熱いシャワーを浴びても、
しばらくは、
手足は、ちょっとかじかんでいました。
2日目は、
スーツの上に着るカッパを貸してくれましたので、
少しはマシでした。
寒くなければ、
波がバシャバシャ顔に当たるのも、これまた、楽しい。
お日様がないときは、
海の色は、グレーとベージュのあいのこで、
つまらない色です。
たまに、お日様が顔を出すと、
水面の色が、ずっと青くて、
きれいになります。
気分も、暖かくなります。
今回は、
防水カメラを家へ置いてきてしまいました。
ああ、この海の色を、
写真に収めたかったのに、と
残念に思いました。
防水カメラでは、
毎回、同じような写真、動画を撮ってしまいます。
ですが、
私の気持ちは、
毎回、ちょっとずつ違うのです。
今年は、水面を見ていたら、
「海は、こわいこともあるけれど、
美しいことも、ある。
今度生まれ変わったら、
海に関係する仕事につくかもしれない」という
気持ちがしました。
海と空は、
表情が、毎回、ちがうのです。
似ているようですけれど、
毎回、ちょっとびっくりします。
お宿で、夕ご飯を終えて、
ゆっくりお茶を飲んでいましたら。
雲がさっと散らばって、
いいお日様の色が見えてきました。
浜辺に行こう、と夫を誘って、
歩きにいきました。
浜辺には、
夕陽を見ようと、
たくさんの人が来ていました。
「たくさん」と言っても、
ノルマンディーの基準では、大したことありません。
ガラガラの駅のようなものです。
夕陽もきれいですし、
うしろには、大きな虹が、ぼんやりきれいでした。
月見草が、たくさん花を咲かせていました。
日本では、
「月見」というのだから、
夜分に花がよく咲くのかもしれない、と
思いました。
そばに行って、よく見ると、
たしかに、今咲いたばかりのような、
フレッシュなお花ばかりでした。
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