2021年3月3日水曜日

フランスで、お味噌を作る

きのうは、お天気が良かったので、
湖のほとりで、ピクニックをしました。

冷蔵庫にあった、ゆで野菜と、お茶を持っていきます。
あとは、現地で、
ハンバーガーをゲットするだけです。
それだけで、
かなり、素敵なランチになるのです。
それは、いい空気と、
春らしい雰囲気のおかげ、です。

マスクも、とっていいのです。
みな、ちょっと離れて座って、
ふつうに話ができます。
何よりも、それが素晴らしく思えます。

そばでは、大きな犬が、ぼちゃんと、湖に飛び込んで、
泳いで遊んでいます。
むこうの方には、水鳥が、草をつついています。
ご本人は、必死かもしれませんが、
「そよ風が、顔に気持ちがいい」なんてい思いながら、
草の上でハンバーガーを食している私にとっては、
のんきな風景です。

水仙が、シューシューと、
吹き出ているところもあります。







 





さて、
話は、先日の、蚤の市のことになります。
置き時計のほかに、
手に入れたものは、スタンプです。

学校用の、だと思います。
野菜だとか、
エスキモーの生活、だとか、
タンスなどの家具、だとか、
小さくて、可愛らしいものばかりです。
よくできていて、感心してしまいます。

アルファベットの大文字が、花文字になっているのもあります。
でも、
私のイニシャルの文字は、ありません。
がっかりですが、それは、あきらめて、
女主人に、話を聞きます。

学校用のは、
ぬり絵をするのに、使ったりしたそうです。
いっぽう、
イニシャルの方は、学校用ではなくて、
刺繍用!

そういえば、
その商人のメインは、昔のナプキン、テーブルクロス、
シーツなのでした。
なるほど!

これで、印をつけて、
そこに刺繍をしていくものなのでした。

我が家には、
おばあちゃんからいただいた、
先祖代々の、刺繍入りのリネンがあります。
そのためだったのですね!

































こんな感じです。
結婚するときに、両家のイニシャルをつけて、
刺繍する。

私は、
家へもどって、インクをつけて、
すぐに遊んでしまいましたが、
よく見ると、
そのスタンプには、
きらきらひかる、布のホコリのようなものが、
たくさんつまっていました。

!!

刺繍をしていた、結婚前の女性のことを、
想像してしまいます。
実際、そういう刺繍をしていた、
あばあちゃんたちのことも、思い出してしまいます。

今とは、ぜんぜん違う時代だったなぁと思います。
馬に乗って、遠くに行っていた時代です。
そんなに昔でもない、昔です。
















さて、
私は、たぶん、昔風かもしれませんが、
きょうは、おミソ作りをしています。
一年に一度、
時間をかけて、お豆を煮て、
時間をかけて、それをつぶして、
大きなカメに、仕込みます。

すると、
一年ぶんの、家族のおミソのまかないになります。
よくやりますね、と、
日本の人には、あきれられます。
ですが、
フランスにいるのですから、しかたありません。
おミソを買うことは、できますが、
貴重品扱いになります。

でも、
いったん
自分で作ってしまうと、
そんなにむずかしいことでもない、というのが、
わかりますし、
何より、とても、おいしいです。
「手前味噌」という表現が、よくわかってしまいます。

それに、私にとっては、
おミソは、一種のインスタント食品なのです。
おミソと、わかめがあれば、
すぐにスープになります。
だしなんて、いらないほど、です。
ですので、
そのファーストフード作りに、きょう1日は、
スローに励む、ということになります。

コツは、
手伝ってくれる人を、さがす、ということです。
きょうは、数人いますので、
はやくできるでしょう。

お豆は、中国。
米麹は、北海道。
お塩は、ブルターニュの粗塩。
お水は、ロワール地方、というミックスになります。

一年、地下室で寝てもらいます。
そして、
そろそろ、去年仕込んだのを、
あけてみる予定です。
さあ、
キュウリにつけて、味見。

















きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。




にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村



もうひとつのブログ
オンライン「ふだん塾」。
ピアノ教師として、上達の
ヒントを、書いています。

こちら↓










2 件のコメント:

yspringmind さんのコメント...

chiyoさん、こんにちは。コロナ、何時までも続きますね。ボローニャはレッドゾーン。1年経ってこれですからがっかりとしか言いようがありません。
そんななか、刺繍用のスタンプのお話が嬉しいですね。昔の人達はこうして刺繍をしたのかと、想像しながら、私達はそんな素敵なことをどうしてしなくなったのかと思いました。忙しい毎日。自分の手を使わずに店で購入することを好む私達。何か大切なことを忘れていないかな、と思いました。
フランスの蚤の市。ああ、行きたいですねえ。それには早くワクチン、そしてコロナに落ち着いて貰わねば。近くて遠いフランスです。

Chiyo さんのコメント...

yspringmind さん、こんにちは。

ボローニャは、レッドゾーンなのですね。
本当に、
一年前は、こんなに長く続くとは思っていませんでした。

そうなんです、
昔の人達の手仕事。刺繍。
つい最近のことなのですよね、、、
ほころびを直す技術とか、ね。

そうそう、早くワクチンを受けて、
自由に旅行ができるようになったらいいですねえ。
私もイタリアに行きたいですし、
イタリアからのお客さんにも、来ていただきたいです。

それまで、
くれぐれも、お気をつけて、おすごしください。

ありがとうございました。