2020年4月17日金曜日
泣いても、笑っても
毎日、毎日、
僕らは鉄板で、という
メロディーが、出てきてしまいます。
家にこもって、しばらくになります。
とてもモノトーンな毎日です。
ロックダウンは、
一ヶ月たちました。
そして、まだ、あと3週間ちょっと、
続くようです。
まったく、
今になっても、信じられないことです。
毎日、ものすごい数の方々が、
命をおとしています。
その数字といったら、
いつもの、ニュースになることから見たら、
比べものにならないです。
それでも、
ニュースでは、
「きょうは、ほんの少し、よくなりました」
などと、聞かれます。
「ええっ」と、思います。
私は、
よくない映画を見ている気分がします。
たしか、
「方丈記」という本には、
作者が、
火事、地震、ききんを経験したことが、
書かれていました。
疫病というのも、
そこにはいっているかと、思っていました。
もういちど、本を開いてみますと、
水害、風害そして、
ききんのこと。
疫病のはなしは、なかったです。
なにが、ワーストだろうか、
地震か、ききんか、疫病か。
くらべても、
どれも、これも、大変なことばかりです。
それにくらべて、
今の私は、
家の中で、のんびり、
料理などして、
「あら、かれこれが、足りないわ。
注文しましょう」なんて、言います。
ニュースさえ見なければ、
ずいぶん、
平和な生活を、私は、おくっていることになります。
ところで、
学校に行けませんので、
今、私は、
インターネットをつかって、
ピアノのレッスンをしています。
いつものクセで、
私は、生徒さんに、
「次の新曲は、どんなのがいいですか」と
ききます。
ユカイなの、
寂しいの、
速いテンポ、
ゆったりの、
せつないの、
リズムのキレがいいの、
などなど、
なんでもいいから、
弾きたい雰囲気を、
おしえてもらいます。
すると、
前にも書いたかもしれませんが、
8割は、
「さびしいの」
「切ないの」
「涙が出そうなの」というような、
答えが、かえってきます。
それは、
ふしぎな現象です。
あんなに若くて、ピチピチの人たちの
答えが、です。
私は、いくら考えても、
その理由がわかりません。
話してみれば、
もちろん、
悲しい境遇になってみたい、
っていう人は、いません。
平和な境遇で、
悲しい曲をきいたり、弾いたりするのがいい、
ということです。
私も、
なんとなく、それは、わかります。
悲しい曲は、心にしみます。
だいたい、世の中の音楽は、
大半が、悲しい曲ではないかと、
思います。
ところが、です。
今、
ふしぎなことが、おこっています。
なので、
記録しておきます。
ロックダウン以来、
私の生徒さんに、
きいてみたかぎり、
全員が、
「楽しい曲」が弾きたい、というのです。
どの人にきいても、
みな、そういいます。
これは、
ふしぎです。
いつか、
説明をつけたいです。
それにしても、先が心配になります。
けれど、
私にできることは、
これ以上ありませんし、
これから先、外へ出て働くようになって、
どうなるのか、心配ですが、
それは、腹をくくるしか、ありません。
タイヤキくんのように、
いつかは、食べられちゃうことを考えますと、
あまり、心配せずに、
今のこの時を、
なるべく、楽しくすごしていきたいと、
思ったりしました。
きょうも、
読んでくださって、ありがとうございました。
p.s.
ルモンド紙に、
とってもステキな写真の記事がありましたので。
はりつけておきます。
今の、フランス。
行ったことがあるようなところが、
今は、こんななんだなあと、
涙がでました。
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