きのうは、イースターでした。
遠い昔、昭和時代、
日本で、
私はクリスチャンの幼稚園に通っていました。
そこしか空きがなかった、というのが理由です。
両親がクリスチャンだったわけではないのです。
それでも、
それに従って、お祈りをしたり、
お礼拝に通っていました。
そして、イースターには、
キレイな卵をもらえるのです。
赤や青のセロファンに包まれた卵を一個。
もう、うれしくって、うれしくってたまりません。
家へ帰って、
セロファンをほどくと、
中から、サインペンでキレイな模様が描かれた
ゆでたまごが、出てきます。
どんな味がするだろう、
きっと、違う味がするに違いない、と
想像しながら、すぐには食べません。
しばらくして、
ちょっと残念に思いながら、
その模様をこわします。
カラを割って、ゆでたまごの中身を食べます。
やっぱり、違った味がしたように思いました。
さて、ここフランスでは、
卵の形をしたチョコレートが、一般です。
ゆでたまごなんて、
だれも、ありがたがらないのかもしれません。
でも、
最近では、卵がずいぶん値上がりして、
ねうちが出てきたように思います。
もしかすると、
そのうち、セロファンに包まれた卵が
出回るかもしれません。
話は変わります。
先日、若い人たちと、
芝生の上で、おしゃべりをしていました。
9才くらいの女の子たち。
おやつの時間だったのです。
なんだ、かんだ、とおやつを分け合って
のんびりしていました。
そして、ふと、
私が草花の写真を撮りますと。
一人の女の子Aさんが、
「それは、雑草ですよ」と言うのです。
雑草だから、写真を撮ってもしかたない、というような
雰囲気です。
私は、うーん、とうなってしまいます。
「雑草」という種類の草花はなくて、
どの草花にも、名前があり、
うんぬん、うんぬん、と説明し始めますが、
同じように、また、
「これは雑草なんですよ」という反応が
かえってくるのです。
すると、
もう一人の女の子B さんが、
私の後についてきて、
ここにも、こんな花が、
あそこには、あんなのが、と見せてくれます。
きれいなら、もしそれが雑草でも、なんでも、
いいのに、と
私は思ったか、
そう言ったのだか、忘れましたが、
A さんは、みごとに会話から取り残されてしまい、
B さんと、話が盛り上がります。
私は、B さんがいてくれて、
楽しかったと思いました。
A さんには、
説明しても、わからないだろうなぁ、
なんだか、
ガンコな大人と話をしている感じだなと
ちょっぴり、びっくり、
感心しました。
東京では、もう桜の花は、終わったようです。
こちらも、もうそろそろ終わりです。
春うらら、という感じは越して、
春さかん、という感じです。
それがわかるのは、
鳥の鳴き声です。
もう、スズメでも、
名も知らない春の鳥たちでも、
全員、ものすごく一生懸命歌っています。
その鳴き方は、
まるで、入学したばかりの小学生が、
ピカピカのランドセルをせおっている、
あの得意そうな感じと、そっくりです。
窓を開けると、
ピカ、ピカ、ピカ!と
強い鳴き声が、ながく、続きます。
あ、
春、春、と思います。
そして、
来週は、里帰りをします。
3年ぶりです。
なんだか、ドキドキします。
日本の土を踏んだら、どういう気持ちがするかしら、
そして、
またこちらフランスに帰ってくるときは、
どういう気持ちがするかしら、と
今から、
想像しています。
こんなに長いこと、日本に行かなかったことは、
初めてです。
行けるようになって、よかったと思います。
いずれにしても、
フランスではだれも、こんなことを言う人がいませんが、
コロナがおさまったことは、
「すごく」いいことだと思います。
私は、ものすごくうれしく思います。
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