おととし、日本から、こっそり連れてきたミョウガが、
やっと、食べられるようになりました。
秋に、園芸店で、手に入れました。
葉っぱの部分は、切ってもらって、
鉢だけを、こっそりトランクに入れました。
地下茎だけあれば、いいのだそうです。
葉っぱもなくて、土だけの鉢です。
ダメになってしまったのではないか、
これがミョウガになるのか、と、心配になります。
外に放ったまま、
その冬は、何も起こらずにすぎました。
次の年は、春になると、
シューシューと芽が吹いてきました。
あぁ、よかった。
ナメクジ君にやられないように、
毎日、見張ります。
夏になれば、ステキな、青々とした葉っぱが、しげりました。
でも、ミョウガの実(食べられる部分)は、
なりません。
一年目は、こうなのだそうです。
まだ、しんぼうしないとなりません。
それが。
2年目、今年こそは、取れるだろう、食べられるだろう、と
楽しみにしているのですが、
葉っぱはステキでも、いっこうに実がなりません。
実といってもそれは、花だそうです。
夏に、おそうめんをいただくのに、
ミョウガを添えたいのですが、ちっとも、ならない!
しょうがなら、しょうがない、というが、
ミョウガだと、「ミョウガない」になる、
そんなのは、日本語ではない、と、
ブツブツ文句を言っていましたところ。
夏も終わりかけて、9月になって、
やっとそれらしきものを、見つけました。
よく見れば、あちこちに、
こんなに、できていたのです!
この、なつかしい香り!
何十年ぶり?
さっそく、きざんで、塩でいただきました。
昔は、あまり好きではなかったのに、
今では、こんなに、おいしく感じます。
フランスで初ミョウガです。
考えれば、
人生で、初めておいしいと思ったミョウガ。
言っていたのに、
すっかり、ものすごく、寒くなってきています。
きのうは、路面電車では、うっすら暖房が入っていました。
それを、気持ちよく、感じました。
きょうは、お彼岸。
こちらでも、「秋の日」と言っています。
私の大好きな、季節です。
まだ、紅葉とは言えませんが、
桜の葉は、ちょっと赤くなりかかっています。
りんごも今年のものが、出回ってきました。
それはそれは、ジューシー!
香りが強い!
かぼちゃも出てきました。
かぼちゃスープを、大きなナベに作っては、
ためておきます。
小出しにして、「熱いスープはおいしい」と、
思う季節になりました。
暑さの苦手な人にとっては、
こんなに素晴らしい季節はありません。
ちょっとした一山を、(ほぼ)超えたからです。
気分は、ちょっとリラックス!
同僚たちは、それほど気にしていないですが、
私には、これが、一番苦手、ということがあります。
それは、
学校の、時間割を組むことです。
レッスンの時間割は、一年ごと変わります。
それを、生徒さんの都合を聞きながら、組みます。
その、大きなパズルは、
たとえれば、
スドクのような、または、
ルービックキュービックのようなものです。
それを楽しんでいる方も、あります。
人生には、そういうパズル的なものが、
いくらでもあるのです。
どうして、わざわざパズルを買わなくてはならないのか。
私には、不思議です。
まず、パズルはあまり楽しくない、のと
「この時間帯をください!」と、
かげで主張している、親御さんたちの気持が、
伝わってきてしまうこと、の二つが、ストレスになります。
あ、あの人は、何かと都合をつけてくださる方、
あの人は、ガンコな方、と、
たくさんの人の顔が浮かんできます。
そういうパズルは、複雑ですから、
おもしろい、と思う方もあるかもしれません。
それに、
さらに心臓が悪くなるようなことがあるのです。
それは、
いったん、パズルが完成したかのように思って、
「一件落着〜」と安心していたとします。
すると、
次の週くらいになって、
「マダム、実は、、、」と連絡が来るのです。
決めた時間帯に、バスケットバールのトレーニングと、
ぶつかってしまったから、来られない、というのです。
え!?
これが、一番、恐ろしい。
ほかの人たちは、もう、あてがわれた時間帯で、
家族のやりくりを、し始めています。
そんな中、「また変えてください」とお願いしても、
なかなか、うまくいかないことが多いのです。
パズルをやったことのある方なら、お分かりと思います。
最後に来て、一つでも、うまくいかなかったら、アウトです。
成功手前でも、またまた、やり直しになるのです。
きのうも、そういう恐ろしい連絡が入って来ました。
なんとか、都合は、つきましたが、
寿命は、数日分くらい、ちぢまったかもしれません。
思えば、
40年くらい、毎年、このパズルをやっていることになります。
そして、
毎年、結局は、うまく行っています。
それなのに、
どうしても、毎年、ビクビクしてしまいます。
qte;さて、
これがすっかり決着すると、
仕事も、進めることができます。
そして、心は、のびのびと、
秋を、楽しむことができます。
庭を見ていると、
ビワの花のつぼみがあったり、
椿のつぼみもあります。
冬のしたくが、始まっている、と感心してしまいます。
はっきりとは、わかりませんが、
なんとなくですが、
フランスでは、
ウイルスの件は、静まってきているように思います。
このまま、消えてくれたらいいです。
みなさんも、どうぞ、
お大事に、そして、秋をお楽しみください。
きょうも、ご訪問、ありがとうございました。
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