ヒップホップの仲間と、時間をすごすにつれて、
ダンス以外にも、
新しいことを、習うことがあります。
若い人の、習慣です。
私は、仲間の中では、ちょっと例外的な、
「おばさん」です。
若い人にまじって、いろいろなことを教えてもらいます。
そこで、おそわったことで、
とても気に入っているのは、
チェック!
「チェック」というのは、
ご存知の方も多いのでしょうが、
あいさつの仕方です。
フランスのあいさつの、キスのかわりに、します。
握手っぽいですが、
握手ではありません。
まず、
手のひらを、相手の手のひらに、パン、と合わせます。
そのあと、げんこつを、合わせます。
ジョッキで、乾杯するような感じです。
これはこれは、実に、気分とマッチします。
会えてうれしい!という気分が、
すっかり、動作にあらわれています。
ですので、
はじめてチェックをしたとき、
すんなりと、自然に、できました。
相手は、10代の男の子たちです。
たまに、8才の子もいます。
大学生の人も、います。
握手をするのは、しゃちこまりすぎですし、
キスをするのは、汗かいているとき、
なんとなく、しづらいですから、
チェックは、いい感じです。
「仲間よ!」っていう感じがします。
それに慣れてしまうと、
別な場面で、キスをするのが、
めんどうになってきます。
よく考えると、
私は、フランス人のあいさつキスが、
ちょっぴり苦手なのです。
なにが苦手かと言いますと、
ほっぺに、チュッとすると、
ひげが、チクチクする男性がいます。
それは、まるで、
洗い物スポンジの、ざらざら面で、こすられているようです。
たまに、
ひげもなく、肌が、すべすべなので、あ、よさそう、と思っていると、
アフターシェーブのせいかどうか、
キスをしたあとから、
こちらの肌が、ピリピリすることもあります。
女性は、たいてい、すべすべ肌なので、
大丈夫ですが、
たまに、チクチクする人もいます。
あれは、なんなのだろう、と思います。
チュッ、チュッ、と、右左に、2回。
ここ、ロワール地方では、4回というのが相場ですが、
私は、心をこめて、2回することにしています。
心の奥では、
めんどくさいなぁ、と思っていても、
やはり、この地に来たのは私ですから、
この地のしきたりを、がんばって、やっているのです。
「心をこめて」
と、思っていましたが、
もしかすると、
このごろでは、めんどくさいという気持ちが、
にじみ出てしまっているかもしれません。
「心をこめて」
と、思っていましたが、
もしかすると、
このごろでは、めんどくさいという気持ちが、
にじみ出てしまっているかもしれません。
ほんとうは、
おじぎをする、とか、
握手くらいが、私には、しっくりくるのに、と
いつも、思っていたのです。
でも、このチェックは、
もっと、しっくりきます。
もっと、もっと、広まってくれたらいいのに、
と、思います。
ひげチクチクの人には、
チェックを、かってに押し付けちゃおうかという
アイデアも、わいてきます。
ひげチクチクの人には、
チェックを、かってに押し付けちゃおうかという
アイデアも、わいてきます。
仕事に行くと、
一日に、何十回も、ビズ(あいさつキス)をすることがあります。
その、めんどくさいことといったら、
フランスで生まれた人には、わからないでしょう。
あの、めんどくさいビズをしなくてもいい、フランスになってくれたら、
などと、
ちょっと、あやうい、
フランス人に、おこられそうなことを、思いました。
きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。