6月も、終わりに近づいています。
ここフランス、ロワール沿いでは、
あと、いく日かで、
ものすごい暑さが、くるということです。
それが、
38度とか、39度とか。
サハラ砂漠から、あつい風がふいてくるのかもしれません。
暑さが苦手だから、ここに住みついたはずなのに、
このごろでは、
このあたりが、フランスで一番あつくなったりします。
どうしよう、
住む場所を、考えなおさなくては、
と、思います。
ところで、
日本のテレビを、フランスでも見られるようになりました。
私が楽しみに見ているのは、
大河ドラマ「いだてん」です。
オープニングを見たときから、
これは、ただものじゃないな、という感じがしていました。
見てみますと、それが、それが、
まぁ、すばらしい。
このすばらしさ、
言葉に、書けるかしら?
あまりに感動して、
私は、次の日、再放送をまた、見ることもあります。
細かいところまで、
まぁ、よくできているドラマです。
さら、っとみただけでは、
もったいないのです。
脚本が、おもしろい。
おはなしが、よく組み立てられて、おもしろい。
平面パズルと、立体パズルくらいの差があります。
俳優さん、それぞれの持ち味がよく出ている。
それぞれ、熱演。
言葉ひとつ、どれとっても、ムダがない。
深い。
やさしい。
おもしろおかしい。
こんなステキなドラマは、なかなか見たことがありません。
ビデオを買って、
何度も見たくなります。
でも、
やっぱり、これは、
一年かけて、じっくり見るからおもしろいのだと、思います。
人気が低くても、
これは、きっと国営だから、
こうやって、続けてもらえるのだと思うと、
あぁ、よかった、
と、胸をなでおろします。
こんなすごいものを、よく作ってくれたと、
ありがたく、思います。
それに、
私には、江戸っ子の血が流れています。
だから、江戸っ子の話しっぷりをきくのは、
気持ちがいい。
そして、
よく知らなかった、関東大震災のこと、
おどろき、
そのあと、がんばって東京をたてなおしてくださった、
大勢のかたがたの、ご苦労を、
ありがたく思います。
その20数年か、あとに、
また、空襲で、焼け野原になってしまったことを、
思いますと、
また、さらに、
多くのかたの、ご苦労のおかげで、
今の東京があるのだと、びっくり、
心が、ぶるぶる、ふるえます。
私は、空襲の焼け野原から、
16年たったあとに、東京に、生まれました。
けれども、
だれも、あのおそろしさや、
悲しみ、苦しみのことは、教えてくれませんでした。
小さい私には、なんでもが、楽しかったです。
入学式、といえば、
みんなよろこんで、お祝いしてくれましたし、
運動会といえば、
親戚の人が、来てくれて、応援してくれました。
のりまきの折り詰めを、作ってくれました。
そんなのが、あたりまえの毎日。
ちょっと前に、東京が、あんなにひどかったなんて、
だれも、言ってませんでした。
(戦後のはなしは、きいたことがあるのです。
でも、ちっとも深刻っぽくなかったのです)
今なら、それが、わかります。
そんなの、話す気にならないのが、わかります。
だから、
「いだてん」のおはなしは、
私にとっては、貴重です。
伝えてもらって、よかった。
今ある、ふつうのことの、
ありがたみが、よくわかります。
女性が、運動することが、
どんなにむずかしかったか、
どれほど、いろんな人のご苦労があったか。
それもよく、わかります。
それを思うと、
なかなか、ちょっと、重さと、深さに、
目がくらみそうになります。
今、ふつうに東京がある、ということが、
こりゃ、ただものではないんだ、と、
よくわかります。
こんなすごいドラマを作れる日本人を、誇りに思います。
こんなすばらしい才能と、ちからがある、なんて、
とっても誇りに思います。
きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。
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