2018年1月30日火曜日

伊勢丹タンタン



毎日、雨ふりばかりです。
パリでは、セーヌ川がはんらんしているそうです。
それを聞いて、
ロワール川は、大丈夫なのかと、
心配してくださる日本の方もあります。

たしかに、ロワール川は、水かさがふえています。
でも、大丈夫。
ここでは、ふつうに、生活しています。
早く、カラッとした天気になってほしい、と
思っています。

たまに、雨があがって、
雲の切れ間が見えたときの、うれしさといったら!
あぁ、こういう気分になれるんだ、
お日様があると!

と、思います。
だから、南フランスや、スペインに住みたい、なんて、
夫は、言い出します。

はて、私は?
ここでの生活をぜんぶ捨てて、
お天気のいい地に、移り住みたいかしら?



それよりも、
天気図をみていると、日本の、東京は、
お日様の多い場所です。
冬は、東京が、一番いいと、
私は思います。

それに、
なによりも、東京は、私の町です。
私の根っこは、そこからきています。
だから、できたら、冬は東京に、と思うのかもしれません。



ところで、
きのうの朝、「伊勢丹タンタン」というビデオを、見ました。
見るのは、これで、25回目くらいです。
毎回、見るたびに、涙が出てきます。
楽しいビデオなのですが、
どうして涙がでるのか、私にも、わかりません。
ともかく、感激します。
気分が、よくなります。

これは、
矢野顕子さんの、ステキな歌です。
ビデオでは、
新宿の伊勢丹の内部が、見えます。
店員さんたちが、踊っています。

新宿の伊勢丹、といえば、
私が、東京の実家にいたころは、
よく行ったデパートです。
母に連れて行ってもらったのです。
買う、買わない、は別として、
見るのは、タダです。
ステキなものがいっぱい。
バーゲンセールにも、よく連れて行ってもらいました。

それに、新宿3丁目あたりは、
私の通学路でした。
だから、ビデオを見ていると、
母にしてもらった、ありがたさ、とか、
「自分ちの庭」のように思える新宿が、
なつかしくて、なつかしくて、たまらないのです。



これは、矢野顕子さんが、
伊勢丹が、好きで好きでたまらないから、と
自発的に、作曲された歌です。

それを、伊勢丹に持って行ったら、
スタッフの方から、踊ってみたい、という声が出て、
こういうビデオができたのだそうです。

一方、
私は、
矢野顕子さんの歌が、好きです。
それから、新宿伊勢丹も、大好きです。

矢野さんと、伊勢丹と、私が、
なんだか、交差点のように
交じり合って、
見るたびに、楽しくて、感激するビデオに、なりました。

それが、
さらに、ふしぎに思ったのは、

そのビデオを見て、感激したあと、
東京の母に電話してみたら、

今、新宿伊勢丹に行ってきた、
久しぶりに行った、
やっぱり、ステキだった、
あなたも、こんど足をのばしてごらんなさい、と

言っていましたので、
さらに、びっくりしました。
そう、やはり、テレパシーみたいなのが、
つながったのかもしれない、と思ったりしました。

「伊勢丹タンタン」。
これは、タダモノではないな、
と、ふしぎに思いました。


動画は、こちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=gBwzxydX3rY



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2018年1月23日火曜日

あっしには、関わりのないことでござんす



毎日、毎日、雨ふり。
そして、風ふき。

とはいっても、
なんとなく、白い空は、明るいような気もしますし、
夕暮れも、少しずつ、おそくなっています。

ごく、たまに、
お日さまが顔をだすと、
もう、うれしくてたまりません。
見れば、
道ばたの草も、青々としています。
その緑を見るのは、目にうれしい。

それに、ふしぎなのは。

今、突然青くなったのではないはずです。
ということは、
いくら雨がふっても、
曇りでも、
草は、光合成をしているということです。
ふだんから、
ぐずついた天気のもとで、
ちゃんと、青々と育っている。
それを見ると、けなげに思えます。



さて、
そんな、雨ふりの中、
きのうは、ヒップホップのダンスパーティに、
行ってきました。

前回は、初めてでした。
ですから、輪の中で、一人踊るなんて、
とてもモノスゴク、ストレスが多かったですが、
今回は、それは少し減りました。

また、
お仲間と一緒に、同じジェスチャーをして、
踊るのも、とても楽しい。
やはり、これが、一番楽しいと思うのです。
盆踊りみたいなものです。

とくに、決まった振り付けはないのです。
一緒に踊っているうちに、なんとなく、
同じ動作をしてしまう。
ただ、それだけです。
それが、なんとも楽しいのです。
動作で会話をしてるようなものです。



ただ、家へ戻ってから、
夜になって、
「あれぇ、ちょっとやりすぎたかなぁ、
品がなかったかなぁ」と気になりました。
これまた、モノスゴク、気になりました。

そして、しばらくして、
あぁ、そうか、
私は、品がなくなるのをおそれて、
なかなか、力を抜けなかったのかなと、
思いました。

いつも、先生たちには、
「力をぬいて」
「もっと自然に」
「なんでもいいから自分を表現せよ」って、
いつも言われてるのです。
それが、なかなかできない。

そして、
思いっきり、楽しめたと思ったら、
今度は、
「やりすぎたかな」と心配になる。
なんていう、めんどくさいタチだろう、と
自分でいやになります。



けれど、
あるフレーズを思い出しました。

このごろ、
人の目が気になったら、よく思い出すフレーズです。
「あっしには、関わりのないことでござんす」です。
小学校のころ、
はやっていたのです。
ドスがきいていて、
とても力があるフレーズ。

それを、心の中で言ってみる。
すると、
迷いが、すうっと消えます。
もう、めんどくさい、
どうでもいいや、という気持ちになります。
ダンスなんだから、
どんどん新しいスタイルが出てきたっていいのだから、
という気持ちも、わいてきます。
力が出てきます。

これからも、即興ダンスをするとき、
「人の目は、あっしには、関わりのないことでござんす」と、
心の中で、つぶやくといいかもしれない、
と思ったりしました。

きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。


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2018年1月15日月曜日

こんな私でも、まぁいいかと思う



まぁ、このごろは、いろいろな気苦労があります。
とほほ、となります。

まず、
私が、老後は、どうしよう、と、いろいろ気がふさぐこと。
それでも、まぁ、いいか、と、
いちおう、心の中で、けりをつけたつもりになっていると、

次に、
娘たちの、いろいろな、悩み話をきくことになります。
悩み、といったって、
生きていれば、思うようにいかないことがあって、あたりまえの、
ふつうの、悩みごとです。
まぁ、そんなふうに悩むところは、
私と、よく似ています。

ストレスに弱いというのか、
ちょっとしたことを、大げさにとりすぎる、というのか、
すぐ、「こりゃだめだ」と思ってしまう、というか、
ともかく、
すぐ、ノーグッドのサインが出てしまう。



よりにもよって、
2人の娘が、
同時に、いろいろ言ってきました。

すると。

私は、すぐ、かまえてしまう。
ふつうに、話を聞いてればいいのに、
そして、
文句を言いたきゃ、言ったっていいのに、

ちゃんと聞かなきゃ、とか、
気持ちを受けとめてやりたい、と、
いろいろ、考えてしまう。

いい母でありたい、と、
かまえてしまう。

でも、いくらがんばっても、
いい母になんか、なれません。
それどころか、
心の中の、
「あぁ、だめだ、こんなんじゃ」という気持ちが、
きっと、伝わっているはずです。




「もう、降参しよう」と、
きのう、思いました。

どうせ、私は、こういう私なのですから、
こういう私が、自分を修正しようとしたって、
たかが知れてるはずです。

いい母になろうとするのは、やめよう、と
思いました。
きのう、やっとそう思ったのです。
それまで、
いい母になろうとしてたなんて、気づかなかったです。

私は、神様じゃなくって、
女神様でもなくって、
ただの、ふつうの人間なんだから。

こんなんで、まぁ、いいか、と
大きな荷物をおろしたような気持ちでした。

(気をつけてないと、またすぐ、
その荷物をかかえそうになるんですが)


と、ちょっとぐずついた、一週間でしたが、
でも、いいことも、ありました。
とても楽しく、うれしいカードを、いただいたことです。

ピアノのクラスには、
高校で、日本語を習っている人が、
3人ほど、います。
その3人は、お習字を習いたい、という気持ちもあるのです。
それをきいて、私はうれしく思ったので、
こんど、お習字会を、開くことにしました。

まだ日にちは決まっていませんが、
それに先がけて、Uさんは、
筆ペンを使って、自力で、がんばって、
カードを書いてくれました。

もう、うれしくってたまらない、というふうに、
ピアノを練習したり、
字を書いたりしてる生徒さんです。



まぁ、
いいか、こんな私でも、と、
なかば、ムリして思っている私にとって、
あたたかい、
元気いっぱいの、カードでした。
励みになりました。

きょうも、
読んでくださって、どうもありがとうございました。

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2018年1月10日水曜日

白っぽい、一月



さて、クリスマス、お正月と、
楽しい行事も、終わりました。
暗い夜に、きれいな色がたくさん、
そして、きれいな光のかざりが、たくさんあったクリスマス。
そのかざりも、片づけました。

帰省していた娘たちも、友人も、
それぞれ、帰って行きました。
また、家は、がらんとしています。

仕事も始まりました。
それは、いいのです。
でも、家に一人でいると、
なんだか、どこにいるのか、
何をしているのか、
何にむかっているのか、
よくわからなくなります。

そういう気分になります。

一月は、
だんだん、日がのびてきます。
夕方は、だんだんおそくに暗くなります。
あぁ、春に向かってるのだな、とは、思います。
でも、まだ、これから、
寒い日がくるのかな、とも思います。

なんだか、
はっきりしない、白っぽい、ひと月です。



東京生まれの私には、
やっぱり、冬は、お日さまが恋しいです。
冬といえば、
スカッと晴れるのが、いいです。

ですから、
たまに、冬なのに、
ここロワール地方で、スカッと晴れると、
それは、もう、うれしくてなりません。
お日さまの、からっとしたにおい。
まぶしい光!
色のはっきりした、景色。



それでも、
街を歩いていたら、
かわいらしい、ピンクの花が咲いていました。
(ピンぼけしてしまいまって、残念)
白っぽい、うすぐらい街に、
なんだか、とても、かわいらしく思えました。

葉のなくなった木々も、
じっと、目をこらしてみると、
芽が、ふくらんでいるようにも見えました。
うちの梅の木も、もうじき、咲きそうです。

さぁ、これから、
家事をします。
そして、また、仕事に行ってきます。

きょうは、
なんだか、はっきりしない、
まぁまぁ、という気持ちの日記でした。

読んでくださって、どうもありがとうございました。
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2018年1月2日火曜日

日本は、元気じゃないのかしら



新らしい年が、やってきました。
みなさまにとって、いい年になりますように。

みなさんは、
どんなふうに、年を超されたのでしょうか。

私は、
今年は、フランスにいながら、
日本のテレビを見ました。

去年は、
あまり大きな声では言えませんが、
インターネットで、日本のテレビをみるコツが、ありました。
それで、
日本時間の、ま夜中の、放送を見たりしました。
そこで、
生まれて初めて、
おスモウを、見たりしました。

けれど、それは、もう使えなくなったのです。
ですので、
こんどは、ちゃんとお金を払って、
ヨーロッパの人向けの、日本のテレビを、
一ヶ月だけ見る、段取りをしました。

目的は、
「グレーテルのかまど」という、
とてもおもしろい、料理番組。

それから、
紅白歌合戦と、
「ゆく年くる年」を見ること。

これが、目的でした。

きのう、おおみそかの、お昼ごろ、
その、紅白を、見ました。
ライブで、やっていたのです。
ライブというのは、
日本時間と同じで、見られるということです。

それは、それは、
もう、感激でした。

日本にいたころから、
歌謡曲は、あまりまじめに聞いたことはありません。
まじめに、紅白を見たことも、ありませんでした。
ですが、
こうして、歌手の方々が、
ライブで、注目を浴びて歌っているのを見ると、
プロの方なのに、やっぱり、ドキドキしてるのが、
伝わってきます。

あまりに、力みすぎて、
じょうずに歌えない方も、あるような気がします。
ドラムの方だって、なんとなく、しゃちこばって、
無理して、ノッているようにも思えます。
それが、なんだか、感激なのです。

涙が出そうになりました。
なんども、感激しました。

それから、
私が日本にいたころ、遠い昔、
昭和時代の紅白とくらべると、
歌の雰囲気も、ずいぶん、ちがいました。
踊りも、ぐんとふえて、
若々しくて、ステキでした。
昔より、今の方が、もっと、よく思えました。

最後の方に、石川さゆりさんが、歌っていました。
津軽海峡という曲を、歌っていました。
歌謡曲にくわしくない私でも、
なんとなく、歌詞まで覚えていました。
知らないうちに、
この歌が、私の心に、しみとおっていたんだ、と
ちょっと、びっくりしました。

それはそれは、迫力たっぷり、たのもしい、
すばらしさでした。



それから、
司会の方や、みなさんのお話をきいていて、
日本は、ちょっと、落ち込んでいるのかしら、と、
思ってしまいました。
私が小さかったころは、
こんなに、なんども、
「日本を元気に」という言葉を、
聞いたことが、ないように思いました。
ということは、日本は、元気じゃないんですか、と
ちょっと、気になりました。

それに、「涙」がテーマの曲が、よくありました。
日本の人たちは、
「わび、さび」の美しさを知ってるから、
「涙」の歌を歌ったりするのが、得意なのかな、
と、思いました。

そういえば、
私のピアノの生徒さんたちに、
次の曲を選ぶとき、
「どういうふうなのが、いいですか?」ときくと、
たいてい、80パーセントは、
「悲しい曲がいい!」と、答えがかえってきます。
別に、その生徒さんが暗いわけではありません。
そういう曲の方が、きれいだから、だそうです。

悲しい曲の方が、美しい、と
小さな生徒さんも、
大きな生徒さんも、よく、言います。

それを、思い出したりしました。

いい紅白でした。

そのあと、
なんの前ぶれも、説明もなく、
とっぴょうしに、除夜の鐘のなる、お寺の風景が
写りました。
「ゆく年くる年」でした。
それが、昔とまったく同じで、
なつかしく、なつかしく、思いました。

大掃除も、
おせちの準備も終わって、
おそばも、いただいて、
やっと、母がお風呂に入れるころになって、
お風呂場から、
ざーっと、音がしている、そんな錯覚が、
しました。


いい年越しでした。

よいお正月を、おすごしください。
読んでくださって、どうもありがとうございました。


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