2016年10月21日金曜日

私の先生、ジェローム



この秋から、私は、ヒップホップのクラスに入りました。

先生は、30代の男性で、
いつも、黒っぽいジャージを着ています。
とても早口で、よくしゃべります。
ヒップホップダンスの歴史も、
よく教えてくれます。

奥さんと、小さい子どもの話を、
たまにしてくれます。

ダンスは、じょうずに教えてくれるので、
初心者の私でも、けっこう、すぐに覚えられてしまいます。

なんだか、ダンスや、授業のことについて、
ものすごく正直で、
心をこめて、やってくれているような気がします。
生まれたての、きれいな心に接しているようで、
授業のあとは、
私は、とてもさわやかな、気持ちになります。

その先生が、先日、
自分のことを、ほんのちょっと、話してくれました。
でも、よくまとまっていなくて、
よくわからない、といえば、
わからなかった、のですが。

ですが、印象的だったので、書きます。

なにやら、
「ぼくは、17才の時に、踊り始めました」

「ダンスっていうのは、ぼくにとって、
ラ•ヴィ(生、人生という意味)そのものです。

逆に、
ラ•ヴィは、ダンスそのものです」

というフレーズが、耳にのこっています。

そして、
私たちを見回して、

「ぼくとはちがって、(え、どういう意味?)
あなたがたは、ちゃんとした人生が、もう、あるわけだけど」

と、言って、

「ぼくは、17才の時に、年長の人たちに、ダンスを
教えてもらった」

「もっと、早くに、踊りに出会ってたらよかったのに」

とも、言っていました。

私はすぐに、
じゃぁ、踊る前は、どんなだったんですか?と
ききたくなってしまいました。

17才なんて、すごく若いと思うのに、
それが遅すぎた、と、後悔するなんて、
いったい、どうして?

でも、早口で、いろいろなことを言うから、
私は、ひたすら、
話の流れに、ついていこうとするのに、せいいっぱい。



気になります。
17才になる前、
いったい、どういうことをしてたんでしょう。

もしかすると、不良少年だったのかもしれません。
何か、わるいことをして、つかまったのかもしれません。

それが、ダンスのおかげで、
こうやって、今、人生を生きてるんだよ、
ダンスって、すばらしいよ、
っていうことを、話してくれたのでした。

でも、これまでの、たった4回の授業で、
先生の、さわやかな心は、
もう、伝わってきてましたけど。

この話、
いえ、むしろ、
まとまりのないフレーズのいろいろ、だったんですが、
それをきいて、
なんだか、
心に、じーんときてしまったので、
書いておきます。


ダンスをはじめて、
ジェローム先生のアドバイスをきいていて、
いろいろ思ったことがあります。
そのことは、また書きます。

もしかすると、
ピアノ教師としての私は、根本的に、
なにやら、まちがいをしているのではないだろうか、
と、いう気が、するのです。

いずれにしても、
ダンスの先生や、
スポーツジムの先生は、
私の大事な、大事な、「師」です。
若い人たちからは、
お年寄りからは習えない、いろいろなことを、
教えてもらえます。

きょうも、読んでくださって、ありがとうございました。
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追伸

これから、10日間くらい、日本へ行きます。
更新は、少し、とどこおるかもしれません。
みなさん、お元気で。また会う日まで、ごきげんよう。

2016年10月13日木曜日

びっくり、グッドニュース



けさ、朝食におりると、
先におきて、ラジオをきいていた夫が、なにやら言っています。
なんとなく、興奮気味です。

朝早くから、べらべらしゃべられても、
頭がついてかないな、ちょっとしんどいな、
でも、なんだろう、と思っていると。

なにやら、
トライアスロンという、とてもつらいスポーツのうちで、
もっともつらい、「アイアンマン」というのがある。
それを、走りとげたのが、日本人で、
それも、86才だ、
と、言うのです

すごい〜!
55才で、ヒップホップを始めた私なんて、
なんの、なんの、
序の口です。

実に、うれしいニュースです!
ネットで調べましたところ、
世の中には、すごい人がいくらでもいる、というのがわかりました。

86才の修道女、という方も、
「アイアンマン」を、走り抜けています。
アイアンマンとは、「鉄人」でしょうか。
写真を見ると、
かっこよく、筋肉もりもりです。
私も、そうなりたいです。

ふだんは、すごい人を、
驚嘆と、尊敬の目でみていますが、
今回は、
自分にとって、うれしいニュースだなぁ、と思いました。

おなじ人間として、
こんなすごい、過酷なスポーツを、この年でもできる、
と、証明してくださったのですから。

ということは。

55才なんて、
まだまだ、序の口です。
人生、始まったばかりです。
これから、どうやって楽しもうかしら、なんて、
考えながら、
けさは、年金のことで、市役所に行きました。

年金のことは、
これから先、政治もかわるので、
たぶん、今の予想額より、少ない年金になるだろう、
ということでした。
細々とした額が、もっと少なくなる予定だそうです。

まぁ、しかたありません。

それに、
お金で買えないものだって、たくさんあるのですし。
そこに、注目してみることにします。

とりあえずは、
もう少し長い目で、
どうやって、今の健康を、保っていこうか、
それどころか、もっと元気になっていこうか、
私に、なにができるのか、

と、いうことを考えることにします。

楽しいです。
政治がかわったって、
私の健康には、あまりかんけいありません。



そういえば、今週は、
ヒップホップのクラスで、
地面に、二本の手と、頭をついて、
その3点を支えに、さかさまになりました。
ぜったいに、できっこない、と思っていたのに。
先生の説明をきいて、
言われたとおりに、手順をふんだら、
あっさりと、できてしまいました。
この年でも、できるのです。
ちょっと、得意になっています。



けさは、市役所のパネルに、
温度、4度、とでていました。
どうりで、寒いはずでした。

市役所のそばでは、カフェから、
コーヒーのいい香りがしていました。
それにつられて、
家へもどったら、
ぜひ、あたたかいカフェオレをのもう、と
楽しみにしながら、書類の用事をすませました。

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2016年10月5日水曜日

いやなことを断るのに、勇気がいった



もう、とても涼しくなりました。
ちょっぴり、風邪をひいて、頭がいたいです。

さて、
先日、仕事で、ちょっとしたことを頼まれました。
やりたくないけど、
やってみたい、でも、ちょっとやだな、
という仕事でした。

オーケストラでひく仕事。
でも、電子ピアノでひく仕事。

いったん、「いいよ」と言ったのに、
あとになってみると、
やっぱり、やりたくない、という気持ちがいっぱい。

いつもなら、
「いいよ」と言ってしまったのだから、
やるしかない、と、思って、
気持ちは、わきにおいて、
そのまま、一直線に、実行にうつるのです。

が、

今回ばかりは、
どうも、気になりました。
それで、
なんども、なんども、私の「本音」と相談をかさねて。

「いいよと言ったのに、断ったら、おこられるかも」
「信用がなくなるかも」
というおそれも、あったり、
どうやって、お断りしよう、
などなど、とても悩んだのですが、

やっぱり、
週末あけに、お断りしました。

「みなさんと、演奏するのが楽しみで、
つい、いいよ、と言ってしまったけど、
やっぱり、電子ピアノでひくのは、
ちょっと、複雑なのよ、
ごめんね」

と、わけを話したら、
すんなり、それで、すみました!

あぁ、よかった。

すっきり!
私の中の、軸が、一直線に通った感じです。

いったん「いいよ」と言ったことを、
「ごめん、できない」
なんて、言ったことは、初めてです。

相手の方には、迷惑かかったかもしれないけど、
でも、それほどでもないだろうし、
(ピアニストなんて、うじゃうじゃいるのだし)
私も、いやいや何かをやるより、
好きなことをしたいし。

かなりの勇気がいったけれど、
やってみて、よかった、と思いました。

そして、
この次からは、せっかちに、うけおいしないで、
考える時間をください、と言おう、
と、心に誓いました。


ところで、
学校の、コピー機のそばに、
こんな本が、おいてありました。
落とし物だそうです。



東京の、おいしい店の紹介がある、マンガ本です。
表紙に、
おぜんと、アルミのちゃちな灰皿が、
見えます。
なつかしいです。

そんな絵を見ながら、コピーをしていると、
自分が、どこにいるのだか、わからなくなります。

フランスにいるのか、
日本にいるのか、
昭和時代にいるのか、
21世紀にいるのか。
こんな店は、まだあるのだろうか。

仕事終わったら、ちょっと寄ってみたいな、
なんて、思ってしまいました。



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