2016年7月25日月曜日

パイロットのペンには、ロマンチックな意味が(コンテナ船クルーズ)































貨物船の旅は、もう終わって、一週間たちます。
でも、まだまだ、書きたいことはあります。

たとえば。

港を出る時は、必ず、地元のパイロットが、
船に、乗りこんできます。

私は、
キャプテン、つまり船長さんというのは、
どんなところでも、船の舵取りをするのだと、思っていました。

でも、港の出入りは、
地元の、パイロットという職の人が、
船に乗りこんできて、舵をとるのです。

港の水底のことや、潮のことを、よく知っている人。
その人にまかせます。

その人たちは、けっこうリラックスしていて、
仕事をしながらも、
缶ジュースを飲みながら、おしゃべりしています。

その間、キャプテンは、少しはなれて、
すべてを、見守っているようにみえます。
ちょっと、せかせか、ピリピリしているよう。
毎回、港を出る時、入る時というのは、
とても緊張する時のようです。

たとえば、ドイツ、ハンブルグ港を出る時、
エルベ川は、あまり深くないので、
航海に、神経をつかうと
士官の一人が、おしえてくださいました。

ところで、
「パイロット」といえば、私はてっきり、
飛行機を操縦する人だと、思っていました。

ですが、
思えば、
「水先案内人」という、よび名が、
パイロットのことであることも、
どこかで、覚えたような気もします。

「水先案内人」なんて、
なんと、ステキな、よび名なんでしょうね。

そういえば、
パイロットの万年筆のことを、思い出します。

万年筆に、
パイロット、つまり、水先案内人、だなんて。
とっても、ロマンチックに思えます。

そんなステキな、よび名を、
思いついたなんて。

その方は、
このエレガントな、船の動きを知っていて、
ペン先に、そうなりますように、と、
願いをこめたのかしら。

(私には、そうみえます)

船の動きを見ていると、
それはそれは、実にエレガントです。
ゆっくり、確かに、進んで行きます。

そして、
うしろには、白い線をきれいに描いています。
ぎくしゃくする、ということはありません。

なるほど、きっと、そうにちがいない、
などと、

そんなことを、思いながら、
あけても、くれても、
船が泊まっていても、走っていても、
私は、海をながめていました。


ハンブルグ港は、海ではなくて、川(エルベ川)にあったのでした。
それを下って、海に出ていく途中です。


ロッテルダム港で。わが貨物船に、給油に来た船が、作業をおえたら、
くるりと方向を変えて、




さっさと、行ってしまいました。

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2 件のコメント:

yspringmind さんのコメント...

こんにちは。貨物船の旅、とても良かったみたいですね。一つ思い出したことがあります。須賀敦子さんと言う作家が、昔彼女が若かった頃に日本からヨーロッパに留学のために来たのですが、その時確か貨物船に乗ってきたと書いていたように覚えています。確か、大量の貨物と船員、そして3名ほどの乗客。戦後間もなくのことだったと覚えています。
それにしても、素晴らしい発想で素晴らしい体験をされましたね。自由な考えを持つと、様々な案や希望が生まれる、そういうこと、大切にしたいですよね。

Chiyo さんのコメント...

springmindさん、こんにちは。
コメント、どうもありがとございました。

そうですか。その方のこと、存じ上げませんでした。たしかに、ひと昔前は、飛行機より廉価だったのです。下働きをしながら、安く乗せてもらう、なんていうアレンジメントもあったり。

この旅は、なかば、発作的に、アイディアが生まれて、考えもせずに、予約しました。いざ、出発となって、不安になったこともありました。でも、行ってきました。後悔してません!