2016年6月24日金曜日

ホームシックになる時、ならない時



学年末で、いろいろ行事があります。
書きたいことも、たくさんあります!

まずは、先日、日曜日、
近所の方と、となりの県に、あそびに行った時のこと。

となりの県といっても、そう遠くはありません。
ただ、ふしぎなことに、あまり行きません。

昔、杉並区に住んでいたころ、
杉並区の情報ばかりはいってきた、ことを
思い出します。
うちのうらの、すぐそこは、中野区でした。

でも、「区報」が、はいってこなかったからかもしれません。
中野区は、ちょっぴり外国のように思えました。

それと同じか、となりの県に、あまり行ったことがないです。

それをきいて、とてもなつっこい、近所のご夫婦が、
おいしいレストランや、
おもしろそうなお城があるから、
行こうよ、とさそってくれました。

ほんとうに、
レストランは、とっても、よかったです。
それに、いつもと違う人たちと食べるのは、楽しい。

気さくで、おいしい魚料理でした。
遠いのに、新鮮なお魚をもとめて、
海辺まで、買い出しに行くそうです。
びっくり。

さて、
問題は、お城。

ここ、ロワール地方には、お城がたくさんあります。
お庭も、中も、すてきです。
でも、私の好みからいうと、
ちょっと派手すぎる、というのが正直な感想です。

今回も、お城、どうかな、と、
思いました。
でも、誘ってくれる人たちは、
「すごいお城だ」と、ちょっと興奮ぎみです。

実際、とてもすてきでした。
ブレゼ城といいます。

着いたとたん、ほんとうに、すばらしいお城が見えます。
お殿さまの、スィートホームではありますが、
戦争中に、たてこもるようなお城でもあるそうです。

お堀が、深くて、
地下も、ものすごく深いお城でした。



いざ、おりてみると。

たくさんの地下室があって、
ほこりだらけです。
パン焼きかまどがあったり、
ワインをつくるところ、
そして、
おかいこ(蚕)を、飼っていたところも、あって、びっくり。

あぁ、シルクロードをつたって、お蚕も、ここに来たのかしら。

また、
とても重々しい、とびらもありました。
ほこりや、クモの巣が、かかっています。
きけば、中世の、とびら、だそうです。
まぁ、
そんなに古いのに、だれも、気にかけていないみたい!

厚ぼったい、とびらの木を、なでながら、
中世の人も、さわったのかしら、と
思いうかべました。

とってもすてきな、とびらだと思います。



























この小さなかまどは、
非常時の「かまど」だそうです。

遠いむかし、中世のころ、
戦争がおこった時、
お殿さまは、お城にたてこもったそうです。
そして、
村中の人たちも、この広い地下に入れて、守ったそうです。

この小さなかまどは、
そういう時にパンを焼く「かまど」なのです。
でも、村中の人が、
お城の、地下にこもるなんて!
それに、酸素は、じゅうぶんに、あったのかしら。

そして、
その時の、村人の気持ちを、思いうかべて、
不安な雰囲気を、想像してしまいます。
小さい子も、いたかしら。

などなど、
思いうかべているうちに、

お城の、上の方に、あがってきました。

すると、がらりと変わって、
お殿さまの、豪華な、生活の様子が、
うかがわれます。
なんでも、かざりが、ゆたかなこと。
フリルや、金の額縁が、かなり多いです。

でもこれが、私には、ちょっぴりつらいのです。

とたんに、なんとなく、
うちに、帰りたくなります。
この美しさを、あまり気に入らない自分が、
申し訳なく、思えてくるのです。
ホームシックのような気分です。
あぁ、なんだか、
木でできた、日本の民家を見たいなぁ、
と、思ってしまいます。

でも、
さっきの地下の、家来の人たちの、生活の様子は、
おもしろかったな、
こういうのを見ている時は、
自分は、ホームシックにならないんだけどな、
などと、

損にも、得にもならない、
妙なことに感心しながら、また、散歩を続けました。

気さくな人たちと、一緒で、
楽しい、一日でした。


外のカフェで

























きょうも、読んでくださって、どうもありがとうございました。

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