2016年4月6日水曜日

変な、日本人



さて、里帰りで東京に着いて、
もう、4日たちました。

まだまだ、見るもの、聞くもの、すべてが、珍しいです。
毎年来ているのに、です。

成田空港を出たとき、
おまわりさんが目にはいりました。
その制服と、帽子が、まったく昔とおなじようでした。
なつかしい。

私が、あまりにじーっと見つめてしまったのかもしれないです。
おまわりさんも、とまどわれたのか、
ちょこっと会釈してくれました。

フランスのおまわりさんが、
会釈することなんて、あるかしら。

土の香りも、久しぶりです。
日本の土地の香りなのか、植物のなのか、ともかく、これだけは、
本当に、独特です。
あ〜、帰ってきたな、と思います。

山手線のホームに立っていても、そうです。
昔と同じ、においがします。
昭和時代のと、おなじです。
いくら、アナウンスが変わっても、
ジリジリーというベルがなくなっても、
ホームのにおいの中には、
変わらない部分があると思います。

それを感じると、安心、ほっとします。

それにしても、東京の女性は、
スマートです!
私の住んでいる、フランスの地方には、
こんなにスマートな人は、珍しくなったように思います。
(私、気をつけないと)

そのあと、
上野の鈴本で、寄席をみました。

下町生まれの私、江戸弁を聞くのが、
楽しくてしかたありません。
すばらしい、すばらしい寄席でした。
うんと、笑ったり、泣いたり。

フランスの家族と一緒に里帰りすると、
寄席には来られません。
日本語がわかるのは、私だけだからです。

なので、今回のように、
一人で来た時は、さっそく、行きます。

フランスで生活していて、
ちょっと不便で、寂しいことがあります。
漫才のような番組を見て、
まわりが笑っているのに、
私ひとりが、ちっともわからない時です。

といって、説明してもらっても、
おかしさは伝わるとはかぎりません。
ですから、たいてい、
わけもわからず、笑ったりします。
一緒に、雰囲気を楽しんでるだけです。

ですから、寄席に来ると、
みなさんと一緒に、お腹の底から、がははと笑えて、うれしい!
いつもの不満を、ばん回するのです!

そのあと、
人づてにきいた、神楽坂のお風呂屋さんに、行きました。

昭和時代に、タイムスリップしたような、いいお風呂でした。
ちょっと、熱くて、困りましたけど、
しばらくしたら、慣れました。

湯船の中で、
近所のおばさんと、おしゃべりしました。

「あっつい、いぃお湯ですねぇ。
なんで、こんないい国を離れて、
フランスに行っちゃったんだか、
自分でもわかりません」
と、話したら、

「それは、運命ですよ」と。

そして、

「いんですよ、充実してれば」、と

さわやかに、でも、
ちょっと重みのある信頼できる声で、
おっしゃったので、

あぁ、そうかもしれないな、
まぁ、いっか、と

一人納得して、帰りました。

きょうも、
また、読んでくださって、どうもありがとうございました。

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